
首こりについて
首は頭と胴体の間に位置しており、ここの血流が悪くなることによって体に不都合が生じます。
筋肉疲労、骨や関節の異常、内臓疾患、長時間の同じ姿勢、眼精疲労、精神的緊張、運動不足、運動疲労など、さまざまな原因で首こりが引き起こされます。
■筋肉疲労によるもの
首から肩にかけては多くの筋肉があり、それらが重い頭を支えたり、腕を動かすために働いています。
ですので、首から肩にかけての筋肉はとても疲労がたまりやすい部分です。
しかも、日本人は欧米人に比べ体が小さいので、体に対する頭の比重が大きくて、首周辺の筋肉にかかる負担も大きくなっています。
単なる筋肉疲労で、それ以外に特に何もなければ、マッサージや指圧、鍼灸、磁気ネックレス、チタンネックレス、ゲルマニウム、温泉療法、ストレッチなどを行うことによって比較的簡単に症状を改善することが出来ます。
これらを行っても症状が改善されない場合は他の原因が考えられます。
■首周辺の骨や関節の異常
鎖骨や肩甲骨、関節の異常が原因で首こりに繋がっている場合も多々あります。
これらの異常が筋肉の異常を引き起こし、間接的に首こりの原因となっています。
上記の解消法で症状が軽減されない場合は、鎖骨、肩甲骨、関節の異常、もしくは、顎関節症、頸椎症、変形性脊椎症、側弯症を疑ってみた方が良いかもしれません。
この場合はマッサージや指圧などでの症状改善は難しいです。
整形外科などの専門医での治療が必要になってきます。
■内臓の異常・病気によるもの
内臓がうまく機能していなければ、血液の循環が悪化し、筋肉へ酸素が行き渡りません。
なので、首こりや肩こりの症状が出やすくなります。
腎臓、腸、肝臓、胃などの内臓の異常や、心筋梗塞、狭心症、糖尿病、高血圧が原因で首こりに繋がっていることもあります。
内臓疾患があっても、その臓器自体に痛みを感じることは少なく、その他の場所、首や肩に痛みが出ることもよくあることです。
この場合は、原因となっている病気の治療を優先しましょう。
そして、内臓に負担をかけない食生活を心掛けていくことが大切になります。
■長時間の同じ姿勢での作業
パソコンなどのデスクワークで長時間同じ姿勢で作業したり、無理な姿勢を長時間していると、筋肉が固まってしまい、血液の循環が悪くなり、筋肉への酸素不足になり、首こりに繋がります。
また、頸椎は緩やかに曲がっているのが正常ですが、デスクワークなどで前傾姿勢を長時間続けると頸椎がそのまま固定されてまっすぐになってしまい、首の負担が増してしまいます。
これをよく「ストレートネック」と言います。
デスクワークの曖昧に簡単なストレッチなどを行って筋肉を動かすことで首こりは軽減されますので、定期的に体を動かすよう心がけましょう。
■眼精疲労によるもの
現代人は、パソコン、ゲーム、携帯(スマホ含む)など、目が疲れる生活を送ることが多いです。
そして、目に疲労がたまると血液の循環が悪くなり、首こりの症状に繋がりやすくなります。
メガネやコンタクトレンズが合っていない場合も目が疲れやすくなります。
自分の視力に会ったメガネやコンタクトレンズを使うことも大切になります。
目を酷使した場合は、定期的に遠くを見たり、目を動かしたり、温めたタオルや温湿布などで目の疲れをとることが大切です。
■ストレス(精神的な緊張)
ストレスや不安、緊張が続くと、交感神経が優位になって、血液の循環が悪くなり、筋肉に酸素が行き届かなくなり、老廃物を排泄出来なくなり、筋肉が硬直し、首こりの症状として現れます。
この場合は、ストレスを全くなくしてしまうことは不可能なので、自分なりのストレス発散法を見つけて、ストレスとうまく付き合っていくことが大切になります。
■筋力不足(運動不足)
男性よりも女性に首こりの悩みが多いのは、女性が男性に比べて筋力が弱いことが原因と考えられます。
特に肩や背中の筋力が弱いと、日常生活において首、肩にかけての筋肉の負担がかかりやすくなり、疲労がたまって首こりに繋がってしまいます。
自宅で簡単に出来る運動や筋力アップをするように心がけると首こりが軽減していきます。